Information
オタクの電脳
QRコード
QRCODE
オーナーへメッセージ

ドビソースの思い出

2010年09月29日


「包丁人味平」で「ドビソース」というのが出てくる。
俺の味じゃねえから捨てちゃうアレだ。あの「キッチンブルドッグ」に行ってみたかったもんだ。
ちなみに、オレの家では「ドミグラスソース」だった。今は「デミグラス」が一般的だろうか。
(調べてみたら、本来の発音からすると「ド」の方が近いらしい、「メリケン」みたいなもんか)
昔の洋食の味ったらこれだった。
かれこれ30数年前に食ったハンバーグ、埼玉県のグリル鶴ヶ岡。カリカリのベーコンを鉄串で巻き付け、熱い鉄板の上で濃褐色のドミグラスソースのたっぷりかかった味が未だに忘れられない。
付け合わせはケチャップ真っ赤のスパゲティにポテトフライにさやいんげん。
大人になってみたら本格的なフレンチやイタリアンが主流になって、あの洋食の味はすっかりなくなっていることに気づいて愕然とした。
もちろん精養軒とか煉瓦亭とか、まあ一通りは行ったよ。
でもあれはインドの原始仏教を訪ねるみたいなもんで、オレが食べてきた通俗的葬式仏教的な洋食とは微妙に異なるモノだ。どうもガチに過ぎる。
最近出てきた擬レトロ洋食屋みたいなのは、もっとピンとこない。なんなんだろあのビンボ臭さ。
洋食ったら、やっぱり「ニッポンの普通なごちそう」だろう。
なので、街で古びた洋食屋をみかけるとついつい入ってしまう。
高度成長とバブルの間、いっとき存在した宙ぶらりんな時代の、あのドミグラスの味を探し求めるのだ。
でも、これがなかなかストライクがないのな。
ガチでもヤオでもない、「ニッポンの普通なごちそう」というのが、もはやめったにない。
そんな中で久々のヒットはこちら。自転車で偶然通りかかった三軒茶屋の「アレックス」
濃くて苦甘ーいドミグラス!バターたっぷりで重厚なスパゲティもスバリ!これだ!
うまい洋食屋は他にも山ほどあるだろうけど、我が心のドミグラスはこの味だ!
見返したらストライクを求めてヒットを見つけてるけど気にすんな。


シンセイ・ゲキメツインベーダー

2010年09月20日


状態のいいのをようやく手に入れた。ほぼミントだと思う。
インベーダーブームの当時いっぱい出回った、電子ゲーム版インベーダーのひとつ。
バンダイの名機「ミサイルインベーダー」に比べるといかにもパチモノくさく、中身もあんまり面白くないんだけど忘れられずにずっと探していたのだ。
オモチャ屋の店頭で触らせてもらった。ドキドキしたなあ。
んでやっぱり「ミサイルインベーダー」にしたんだけど。
こういうのiphoneのアプリでどんどん出ないかな。


グレッグ・イーガン「万物理論」

2010年09月17日


SFを読まなくなって久しい。
科学がどんどん複雑、専門化していくにつれて、それを前提にウソ話を書くためのハードル、さらにそれを読むためのハードルまでがどんどん上がってしまい、結果として当初の素朴で鮮やかな知的興奮や、センス・オブ・ワンダーをなくしてしまったように思うからだ。
これは面白いと聞いて読んでみたのだけど、うーん。正直どこらへんが絶賛されているのかよくわからなかった。
以下個人的な印象だけど、核となるアイディアが意外と寂しいのだ。
そこに至る過程や、ディティールを細かく詰めていく努力は認めるにしても、結果的に生じる事件というのがあんまりワンダーでないというか、別段いまさらビックリしない。
これなら脳科学の研究本とか、宗教関係の資料の方がよっぽどワンダーを感じさせてくれるように思ったけど、やはりこれが今時のSFということなのだろうか。
フィクションとしての奇抜さよりも、いまやおそろしく複雑で厳密なものとなったサイエンスの細かい襞を、余さず押さえていくその過程こそが評価される、みたいな。
まあ、なんとなく「最近のゲームは絵にばかりこだわって、根本的な遊びの部分が薄い」とか文句を言ってるロートルゲーマーの姿が思い浮かんできたので、ここらへんでやめとこう。


鼻ガンダム

2010年09月14日


ガンダムには鼻がない。
元祖ヒーローロボットである鉄人28号は尖った大きな鼻がデザイン上のアクセントだったのに。
いや、だからこそと言うべきか、ガンダムに鼻がないのは、鉄人28号のようなマンガチックなロボットから脱却しようとする意図のあらわれであったのだ。
以来30年。いわゆるリアルロボットには鼻がなくなってしまった。
ボトムズにもエヴァンゲリオンにも鼻はない。エヴァなんて歯まで生えてるんだから鼻もあってよさそうなもんだけど。
それにしても、毎年のように新型が発表されて、マンダラとかネーデルとかヒゲとか、およそあらゆるネタを試し尽くしたように見えるガンダムが、未だに鼻には手を出してないのがフシギだ。
リアリティ云々を言うのであれば、レーダーが使えないミノフスキー粒子下で、宇宙空間に放散されたごく微量の分子をもとに索敵を行う、一種の「メカ嗅覚」が発達していってもおかしくはなかろう。
なんたって、もっとオカルト全開なサイコミュを実現させちゃう世界なんだから。
というわけで、今こそ「鼻ガンダム」にチャレンジすべきではないだろうか。
「この匂い…シャアか!」
「匂う、私にも匂うぞ!」
「一機のザクは通常の三倍のスピードで匂っています!」
みたいな。
いや、やっぱそんなガンダム嫌だ。乗りたくねえ。


松脂パリジャン

2010年09月11日


松脂が割れたので新しいのを買った。
床で砕けてえらいことになったのだ。
だいたい松脂を使い切ったことがない。たいてい途中で割れるか無くす。どう考えてもあの量と値段は過剰だ。業者の陰謀だと思う。
んで新しいのを買いに行くたびに値段を見て愕然とする。
腹立つから思いっきりバカなのを買ってやった。
その名も「パリジャン」
なぜ松脂がエッフェル塔でパリなのか。それは誰にもわからぬ。
磁石でフタが閉まるギミックがカッコいいけど、これも特に意味はない。
何なんだパリジャン…いやいいけど。
賭けてもいいが、これも途中で割れるか無くすだろう。


借りを返しに来たアリエッティ

2010年09月07日

夏休みにばあちゃんちで出てくる素麺のように、上品で薄味だったアリエッティ。
大変結構だったけど、メカも爆発もなくてちょっと物足りなかった。
駿が若かったら絶対こんなんだろう。

敵は樹木希林とかじゃなくて、小人の遺伝子を狙う永田重工みたいな悪のバイオ企業。
主人公のガキと二人で、クライマックスで籠城戦やるの。
「借りたものは返す!それが床下の小人の掟!」
とか言って、結局使わなかったあのマチ針はもちろん、ダイナマイトみたいに全身に巻きつけた爆竹、そしてイギリスから持ってきた改造リベレーターが炸裂!家は小人の住処ごと大爆発!
バイオ企業に通していた樹木希林は失職!
ラストは、敵のボスと刺し違えに発作で倒れたガキの心臓を、小人だけが知っている秘密のハーブで治してハッピーエンド。
ガキのポケットに大粒のダイヤを残し、「借りた」豪華なドールハウスで川を下って引越していくアリエッティ一家。
「へへへ…またやっちまったか。今度はボリビアで銀行強盗でもやるかな!」
いかん、だんだん別の映画みたいになってきた。


アルバトロスすきやき

2010年09月04日


世の中で一番うまそうなすき焼きというと、やっぱり「死の翼アルバトロス」の冒頭に出てくるあれだろう。
宮崎アニメに出てくる食い物の魅力は、最早池波正太郎に並ぶのではないか。
リアルタイムで見た頃は、ルパン達がわざわざヨーロッパまで来てすきやきを食べるのはギャグの一種なのかと思っていたが、最近になってようやくあれはルパンというか宮崎駿流のオシャレなのだと気づいた。
だってあの材料を当時のヨーロッパで手に入れようと思ったらどれだけ大変か。
割り下はもちろんのこと、薄切りのロース肉(当時はそこまで派手な霜降りではない)焼き豆腐、春菊、ネギ、しらたき、ニンジン、えのきにしいたけ。
割り下や豆腐やしらたきは、日本人向けの商店で輸入物が手に入るかもしれないが、肉となるとわざわざ日本から輸入なんかしない、そしてヨーロッパ人は生肉を薄切りなんかにしないのだ。
(最近は日本人や韓国人に向けてそういうサービスしてくれる肉屋もあるらしいが)
カリオストロの時みたいな素寒貧状態ならともかく、一応そこそこ金を持ってるはずのルパンたちがすき焼きの肉を奪いあうのが当時不思議だったのだけど(特に五右エ門、おめえ肉食うのか)、あんなヨーロッパの閑静なリゾート地ですき焼きを食べるために要したであろう手間を思うと、ルパンたちの気持ちが今ならわかる。それこそ王立カジノの大金庫を破るくらいの難易度ではあるまいか。
向こうの肉屋は嫌がって生肉の薄切りなんてやってくれないし(味が抜けるんだそうな)、無理に切らせて刃を汚したりするのもルパンの主義に反する。
多分あのキャンピングカーには自前で調達した新品のスライサーが積まれていたのではなかろうか。
しかも、そこそこきれいな薄切り肉ができるまでに相当失敗したはずだ。
金さえ積めば誰でも出来る「53年もののドンペリを華氏38度で」とかじゃなくて、そういう無駄なバカを嬉々としてやることにダンディズムを見出すのが、宮崎流のルパン解釈なのだろう。
ビールは入れない方がうまいと思うけどな。