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オタクの電脳
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オーナーへメッセージ

ジャスコの幸せ

2011年04月08日


仕事の帰りにジャスコを利用することがよくあって、その独特の雰囲気がなんかイヤだった。
明るく広い売り場に、山ほどの品物がズラリと並び、楽しそうな音楽が流れている。大抵の買い物はここで事足りる。
いかにも豊かで明るく、しかし全体的に安っぽく薄っぺらい。
なんとなく
「おまえの人生とか幸せとか、そういったものは、要するにこれで十分だろ?こんなもんで満足だろ?」
とか言われているような気がして、気が滅入ってくるのだ。被害妄想的だけど。
震災があって、そのジャスコからも品物が消えた。照明も薄暗くなった。
パンやラーメンの、レトルトや乳製品の、ガランとした棚。
君、薄暗くて品物がロクにないジャスコほど物悲しいものは、世の中にないぜ。
最近、ようやくそれが元に戻ってきた。
「神戸パン」とか、「ソフト麺」とか、これまであんまり聞いたことがないメーカーの品も多いけど、多分仕入れ担当が、がんばってかき集めてきたんだろう。
あいも変わらず、安っぽく薄っぺらい品々が、だんだんと棚に満ちてくるのを見てると、ふと泣けてくる。
なくなってしまうと、こんなにも心細いものだった、ジャスコの幸せ。
まだ原発はドキドキの最中だ。さっきまた地面が揺れた。
ジャスコに再びささやかな幸せが帰ってくるのはいつごろになるのだろうか。
しかし、刺身のつまだけ売ってるのは、さすがに生まれて初めて見たぞ。