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オタクの電脳
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オーナーへメッセージ

田舎街の用心棒

2012年12月31日

小学生の時、夜。家族で食事にでも出かけたついでのことだったろうか。
小さなデパートの裏側辺りにあった、ちょっと怪しい通りに用心棒が立っていた。
黒いスーツを着たパンチパーマにヒゲの巨漢。ガラス張りのちっぽけな酒場のドアの奥で、青いライトを浴び、目は店外に見据えながら仁王立ち。下げた手になぜか持ったタンバリンをリズミカルに、威嚇するように鳴らしていた。
あまりに異様な光景だったので強烈に覚えている。
当時は「あれがオトナの世界だ!東京や大阪ではきっとよくある光景に違いない」と思ったのだけど、実際に大人になっても、東京や大阪に行ってもあんな光景他に見たことがない。あれは何だったんだろうか。
あんな田舎街の、ちっぽけな酒場にいったい何があったのか。まあ大したことがあったはずはない。
でもあの用心棒は、いかにもちゃんと自分の役目を果たしていた。
毎日しっかりご飯を食べて、夜は眠れたろうか。
こわごわ横目で盗み見ていた小学生の様子は、多少なりとも彼の自尊心を満足させたろうか。
安らげる相手のようなものはいただろうか。それとも独りだったろうか。いまではすっかり老いたはずだが、その後どうなったろうか。
何となくこうやってどこかに記しておかないと、彼に申し訳がないような気がして書いてみた。


個人的最強のオーパーツ

2012年12月19日

御他聞にもれずオーパーツみたいなオカルトが好きだ。
黄金ジェット、コソ化合物、バグダッド電池などなど、超古代文明に思いを馳せ、何回騙されても「ひょっとしたら」と思ってしまう。
だが子供の頃と違って、だんだん目が肥えてくるので「ああ、こりゃ偶然に靴跡に見えるんだな」「何かの生物の一部だな」「古く見えるけど現代のプラグだな」とかネタが割れてしまうので寂しい。
根が絵描きなもんだから、ディティールの部分ではまずごまかされない。ぐうの音も出ないようなオーパーツは最近ないものかと常々思っていた。
そこで、これである。

最初見た時はマジで我が目を疑ったね。
間違いなく古代のものなんだけど、ディティールがもうメカ以外の何物でもない。これまで見たことのない強烈な「オーパーツ感」がある。
種明かしするとこれはウミユリの痕跡化石らしい。細かく砕けた茎の部分だ。ウミユリは先日もオーパーツのネタにされていたが(『4億年前の歯車』でググってくれ)、その時は普通にスルーしていた。「大量の歯車」というのが、超古代のメカとしては「らしくない」し、歯車としてのディティールもなっちゃいなかったからだ。一方のこれはウミユリ本体でないというのがミソで、なくなった茎がチューブ状の中空となり、逆に茎内部の中空を満たした土砂が石化して、結果見事な「メカっぽさ」を醸し出している。安く入手したんだけど、こっちのほうが十分「ムー」とかのネタになりそうな見た目のインパクトなので、興味のある方はぜひどうぞ。