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ヤマトの不思議

2011年02月01日

みんなケチョンケチョンに言ってる「実写ヤマト」だけど、見るべきところもあるように思う。
特にヤマトの基本設定である、「14万8千光年のおつかい」とか、「ガミラスとイスカンダルが二連星」とかの不自然さについて
なんとかしようとしてみたアプローチは、結果はともかく、もちょっと評価してあげてもいいのではないか。
実は「ヤマト」の、そもそものストーリーラインは西遊記であるという。天竺までお経を取りに行くアレだ。
「イスカンダル」も「アレキサンダー」の意だという。インテリSF作家、豊田有恒の面目躍如である。
あるが、これがどうも基本設定として、矛盾はしないまでも、収まりが悪いと思うのだ。
だって、最初にイスカンダルの方から来てるわけだから。しかもサーシャが、わざわざ命がけで。
そんで、「波動エンジンの設計図は渡すから、コスモクリーナーは取りに来てね」とやるのは
いくら「みなさんの勇気と力を試すために」とか言われても、相当妙な、苦しい設定だと思う。
同じ勇気と力を、意味もなく試されて死んだサーシャはどうなるのよ。
あと「ガミラスとイスカンダルが二連星」というのも、アイディアの奇抜さ、そして見た目のインパクトがあまりに素晴らしすぎて(最高だと思う)、わざわざ突っ込む気にもなれなかったのだけど、実はこれまた妙な話だ。
子供の頃は、深く考えて何度か眠れなくなったものだ。
普通はもうちょっと、何か客が「ああなるほど」と、奇抜さを受け入れやすくなるようなワンアイディアをくっつけるのではないか。
その意味で「実写ヤマト」の、「放射能除去装置は、ただの憶測」、「ガミラスとイスカンダルはひとつの文明の、それぞれ別の側面」というのは、飲み屋でオタク仲間による「俺ヤマト」なアイディアを聞いているようで、ちょっと楽しかった。映画の中でうまくいってたかどうかはともかく。
あれ、たとえば「サーシャが命がけでコスモクリーナーの(波動エンジンではなく)設計図を届けてくれたけど、墜落のショックでデータが破損、肝心の部分が読み込めない。そこで残された宇宙船の残骸から波動エンジンを解析し、残りの設計図をもらうためイスカンダルへ…」
とかやったほうが、よほど設定的に落ち着くと思うのだけど、なぜやらなかったのだろうか。
やっぱり、そこで謎めいた美女が試練を与えるのが松本ロマンなのかなあ。