Information
オタクの電脳
QRコード
QRCODE
オーナーへメッセージ

UFOの齟齬

2011年02月15日


ガッタイガー、グレンダイザー、兜甲児のTFO、今見ると不思議でしょうがない「円盤型」のモチーフが、一瞬だけ味方メカの側に加わっているのは、この頃UFOが人気だったためだ。
だけどこの言い方は正確ではない。
より正確には、「UFOって人気だから、オモチャにするとガキが喜ぶんじゃね?」と勝手に思われていたということだ。
リアルでその頃ガキだった人間としては、どうもここにミョーな違和感があった。
たとえば、「謎の円盤UFO」で、番組のタイトルになっているUFO。プラモもちゃんと出てたけど、あのクラゲみたいなの誰も欲しくなかったように覚えている。みんなスカイダイバーや、インターセプターが欲しかったのだ。
要するに「UFO」というのは、男の子の興味をひくアイコンではあっても、オモチャが欲しくなるような「カッコイイ」ものではなかった。
だから、グレンダイザーもガッタイガーもTFOも、実はそれほど魅力を感じず、むしろマヌケに見えたものだ。
それに、見ればわかるとおり、グレンダイザー、ガッタイガー、TFO、どれも実は前後の区別や翼が存在する。いわゆる「円盤」になってない。
これはやっぱり「ちょっとカッコ悪いんじゃね?」と思ったスタッフが、一生懸命マシに見せようと、航空機的アレンジを付け足したのだろう。
だが、そうした往生際の悪さが、ますますモチーフとしてのUFOを、中途半端な印象にしていたように思うのだ。
その後出てきた「UFO戦士ダイアポロン」なんかは、アメフトだわ合身だわ不要部分収納だわ、もうどこらへんがUFOなんだかサッパリわかんない。「円盤戦争バンキッド」も同じ。
あきらかに企画時のコンセプトと、実際のデザインワークが齟齬をきたしている。
「だってUFOってオモチャ売れねえんだからよお!」という現場の悲鳴が聞こえてきそうだ。
その後ヤマトやスターウォーズが出てきて、圧倒的なビジュアルパワーが、UFOを陳腐化させてしまったため、あっさり消えてなくなった
「UFOと名乗る割にはUFOっぽくない」諸作
今となっては不思議に思う人もいるだろうが、それはこういう事情あってのことだったのだ。
もっとも、少し前に一部で話題をさらった「大ヤマト」
ヤマトにアルカディア号とエンタープライズを混ぜ倒したと揶揄されたアレ。
あの円盤部というのは、実はエンタープライズではなくて、ひょっとして裁判対策でもなくて、松本零士の脳に、UFOブームの頃から刻まれ、以後も生き延びていた
「UFOモチーフ」の、最後の発露のようにも思えるのである。多分。
なんたって夢は裏切らない。

同じカテゴリー(マンガ・アニメ)の記事画像
UMDビデオの追憶
浜田よしかづのコミスタ漫画の作業工程
同じカテゴリー(マンガ・アニメ)の記事
 UMDビデオの追憶 (2012-01-30 00:45)
 ディズニーリメイク版「トトロ」の可能性 (2011-08-25 01:11)
 安彦良和の軟弱 (2010-11-24 00:00)
 バキ対ピクル戦 (2010-08-19 00:00)
 楠みちはるの魅力 (2010-05-30 00:00)
 島耕作ロードマップ (2010-04-14 00:00)