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小松崎茂 SFメカニックファンタジー

2010年03月15日


「メカニックファンタジー」は、82年に集英社から出て、中学生だったオレに衝撃を与えた一書である。
当時67歳の小松崎茂による全編描き下ろしな未来予想図という、執念すら感じさせる渾身の作。
宇宙船がスペースシャトルやスターデストロイヤーを、鎧武者風のジャイアントロボットがガンダムを、ソーラーシティを走る未来カーがカウンタックを思わせるセンスにグッと来る、理解できるやつはどれだけいるだろうか。
だんだんごっちゃにされつつあるけど、本来小松崎茂は、こういった80年代的アイコンからさらに20年は古い作家なのだ。なんたる貪欲さかと思う。
今も生きてたら東方とかミクとかも取り入れてたに違いない。
当時2800円が捻出できずに買い逃し、以来入手するまでに20年以上かかり、いまやプレミアがついて10000円以上とかなのだが、実は最近ラピュータから復刊されている。こっちは3990円
両方持っている奴は少ないだろうからレビューすると
●判型が若干大きく、カバーもついているが、逆に本自体の表紙は黒一色となった。
●図版の一部や絵物語、松本零士の献辞とかがなくなって、かわりに雑誌挿絵など旧作からの再録が増えた。
●ジャイアントロボットの装甲宇宙服設定画など、これまでになかった図版も数点ある。
(想像に過ぎないが、多分これが先生なりの当時流行巨大ロボット&パワードスーツへのアプローチなのだろう)
●印刷の精度は上がっているので、旧版で飛んでいる筆致のディティールがよく拝める。コントラストも旧版ほどに極端でない。
●しかし残念ながら、保存の問題で仕方ないのだろう。一部原稿では紙に茶色のシミが見られるようになってしまった。
…というわけで、旧版を持っている人にとっては悩みどころなのだが、やはりマニアなら買っておくべきかと。